平成19年8月31日(金)

この間まで創刊ラッシュだった猫漫画雑誌、
なんだか猫のファッションアイテム化を助長してるような気がして不安だったんですけど、
最近は休刊ラッシュになってきましたね。
そろそろブームも落ち着いてきたという所なんでしょうか。
どうか捨て猫が増えたりしませんように。

おこがましいにも程がありますが、
ささやかでもストッパーの意識を忘れずにいたいという気持ちでお仕事頂いてきたつもりでした。
でも、それもなかなか難しい流れになってきたのかもしれません。
以前より、猫の「ペット」としての可愛らしさを強調するよう
要求されるようになってきた気がします。
可愛いもの好きな人は多いですもんね。

…でもどうなんでしょう。
絵の中の猫と、実際の生きてる猫は違います。
可愛らしさに騙されて、騙されたくて、ファッショングッズ買うみたいに
生きた猫を飼っちゃう人が増えなければよいのですが。

↓強烈ストッパー投下。
『隠された風景 死の現場を歩く』福岡賢正/南方新社
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私は「動物新聞」という獣医師さんのサイトで、
本になる前のこの作品を読んで、自分の猫のお墓に蜜柑の木を植えました。
まだ小さい木だけど、そのうち実が付いたら食べますよ。
泣きながら鶏 食った小学生達の話には、もう涙腺が引きちぎれそうなくらいに泣きました。
自分はそんな事はしない、自分は違うなんて言えません。
そんなのは現実から目を背けた言い逃れに過ぎない事を思い知らされます。
これから動物を飼おうと思っている人、今 飼っている人、
食事の前に頂きますを言った事がない人、
命の意味を振り返りたい人…色んな人に読んでみて頂きたい本です。