平成21年12月18日(金)

中勘助(なか・かんすけ)の随筆に書かれてた「親なし丼」 こと、
" 切干しと里芋をからめに煮て玉子でとぢたの "
…というのがとても美味しそうだったので、再現してみました。青みは大根の葉っぱ。

田舎の婆ちゃん料理みたいな画像でゴメンなさい。
でもすっごく美味しかったです。これはいいわ〜。また作ろうっと。

中勘助を、私は小説から先に知りました。
『犬』や『鳥の物語』等を読んで、人間の業の哀れにぼろぼろ泣いて、
随分 後になって代表作の随筆『銀の匙』を読みました。
それで、あまりの世界観の差に拍子抜けしたものでした。
小説は泥土のように生々しくも哀しく、随筆は金色の夕陽のように儚くて切ない。
でも、どちらも真実なんでしょうねぇ。