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ベタなお話 [うんちく]

平成22年3月6日(土)

どじょうの行列ではありません(笑)。墨汁の使い比べです。
betabeta.jpg
墨色、水濡れ、ゴムかけ、ホワイトのせ。ついでにペン書き。
画材に御興味ない方ゴメンなさい。

漫画のベタ塗りに、私はずっと呉竹の墨滴濃墨を使ってます。
乾きが早くてむらがなくて、乾くと耐水性も結構良いので重宝してます。
ただ、広い面積を塗ると、てかりが強くて画面が見辛い事があるんですよね。
それでチョット浮気心が出まして(笑)。
色々使ってみて、気になった墨汁をあげてみました。
(画像は楽天アフィリエイトにリンクしてますのでご留意下さい。)




↑これで濃墨?と思う程サラッとして、ベタ塗りには少々不安かな?
墨色も少し暖色系がかった優しい黒です。
でもその分、ペン書きだと描線がとても細く綺麗に伸びます。
これはベタ用よりつけペン用に良さそう。思わぬ発見です。
合成糊剤系なので乾きも早いです。




↑つや消しでむらがなくて乾きも早くてとにかく真っ黒!!これは!!
と思ったものの、耐水性が殆どありません。水濡れ厳禁。
ホワイトのせたら、版下用以外は下から墨が溶け出して悲惨な事に…。
何となく、筆ペンの顔料系インクっぽい印象です。
耐水性がないのは残念だけど、墨色は本当に惚れ惚れするようなビロードの黒です。
(ちなみに使用したホワイトは三種、ぺんてる修正ペンスリム油性・水性両用/
ニッカーポスターカラー版下用スノーホワイト/ホルベインドローイングインク ホワイト)




↑濃墨ではないためか、黒の強さにはやや物足りなさを感じますが、
むらにはなりにくい印象です。
てかりも気になる程強くないし、水濡れも、ホワイトのせも支障無し。
非膠系なので乾きも早いです。特に特色は感じないけど、そこがいいかも♪
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しばくぞよ [うんちく]

平成20年11月14日(金)

我が家の玄関脇です。ドアノブに何かぶら下がってますねぇ。
muchi.jpg
↑これ、乗馬用の鞭(むち)です。
悪いヤツが来たら、これでしばこうと思って、いつもぶら下げてあるんですよ。
でも幸い、今までに一度も出番はありません。
もしかして、魔除けになってくれてたりして。
馬の速駆けは魔除けになるそうですし。

先日見た明治神宮の流鏑馬神事でも、
ちゃんとまず速馬駆けやって、場を浄めてから流鏑馬してました。
高速で疾走するものを放ったり、大地を踏み轟かせたりするのは、
悪しき物を追い祓う為の呪(まじない)なんですってね。
馬とか矢とか、相撲の四股とか。

ちなみにこの乗馬鞭は、昔ノリで買ってしまった物です。
お試しみたいな感じで、少しだけ乗馬を教わった事があるんですよ。
馬に馬鹿にされて終りでしたけど。
決して妖しい趣味で買った訳ではありませんからねぇ〜。
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嘘つきな日 [うんちく]

平成20年4月4日(金)

すぐ下の4月1日の日記に書いた「万葉集の、彼氏におっぱい揉まれた娘の歌」って、
『万葉集』じゃなくて、『古事記』でした。
嘘を書いてしまって申し訳ございません。
四月一日だから許して下さい…ってダメですか…。
これからはちゃんと確認してから書くようにします。ホント済みませんでした。
ちなみに、オオクニヌシノミコトに求婚されたヌナカワヒメの歌でしたわ。
それに嫉妬した后のスセリヒメが、同じフレーズの入った歌を歌ってますし、
当時の定型みたいなもんだったんでしょうかねえ。

↓今日のラクガキ。
hashori.jpgneko.jpg
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三個で千五百人力の桃力 [うんちく]

平成19年10月5日(金)

すぐ下の9月28日のブログのアクセス数がえらい事になっててびびりました。
さすが、たった三個でヨモツシコメ率いる千五百の黄泉の軍勢を
追い返しただけの事はありますね、桃ちゃん。
…いえそうじゃなくて、はしたない事書いてどうもスミマセンでした。

昔、若気の至りの常で、身の程知らずにも
記紀神話を漫画で描いてみたいなと思っていた時期がありました。
でも私が描いたら、力量はともかく、小学生が大喜びしそうな下ネタだらけで
収拾が付かなくなるに決まってます。天誅下されそう。
例えば神様が厠の溝を下って脱糞中の女性を襲ったり、
女神様のストリップ見て観衆が大笑いしたり、
足りない所に余った所を差し塞いで子を産んだり等、
現代の感覚だと思わず笑っちゃうような記述だらけ。
だけど、当時の人々にしたら真剣な豊穣儀礼だったんでしょうね。

記紀等に度々表れる「ホト」という言葉自体が、実は公的な丁寧語で、
元々の意味は熱を帯びた所、ほとばしる所、というくらいの意味なんだそうです。
「マグハヒ」も然りで、聖婚儀式としての丁寧語とか。
私的な言葉まで列挙するのは、やり過ぎの気がするのでここでは省きます。
ともあれ公式な歴史書として編纂された書物に記録されるくらいだから、
それがどれだけ神聖視されていたかは容易に想像できます。
女の裸や汚穢なんぞでおたおたしてる場合じゃない、
生の不安と死の恐怖がいつも隣り合わせの厳しい時代だったんでしょう。

…いや、もうこの辺にしておきます。この手の話題はまたいつか。

↓ラクガキです。


細目の方がザリザリした画面になる変な紙「モロー」。上が細目、下が荒目。
発色が好いですねー。ワットマンみたいに内側からふわぁ〜っと光る感じ。


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オホカムヅミノミコト(桃の神名) [うんちく]

平成19年9月28日(金)

今年は桃を食べ損なってしまいました。残念。
持ち運びに気を遣うから、荷物が多かったり重かったりすると、
ついつい買う機会を逃してしまうんですよね。

そう言えば、現在日本で普通に食べられてる丸い桃って、
明治以降に西洋から伝わった品種を改良した物なんですってね。
それ以前の桃は、今よりずっと小振りで鶏卵くらい、ちょっと細長くて先が尖ってて、
しかも毛深いって、どうにもこうにもエッチくさい色形をしてたそうです。

(ご参考までに「稲田桃」または「キームム」で検索してみて下さい。)

桃が多産や長寿の象徴だとか、ヨモツヒラサカのたもとに生えてたとか、
ヨモツシコメがその実を投げ付けられてすっ飛んで逃げたとかいう話も、
さもありなん、合点がいきます。
死穢の国のものが、おっぴろげジャンプくらったようなもんですよ。そりゃ逃げますわな。
まさしく生命を産み出す門戸、死の対極ですもんね。

…えーと、真面目な話のつもりですが、不快に思われた方がいらしたらお詫びします。
ゴメンナサイ。

↓ラクガキです。萩の花もそろそろ終わりかな…。


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七日にって言ったのにィ [うんちく]

平成19年7月7日(土)

今夜は七夕ですが東京では辛うじて星がチラホラ見えてます。
私が物心ついてから、七夕の夜に星が見えた記憶って二、三度しかないから珍しいな。

日本の七夕にまつわる逸話については色々と面白い口伝があるらしくて、なかなか興味深いです。
どこで聞いたんだったかなー。

ある時、天女(織姫)が地上に降りて遊んでいる隙に羽衣を奪って妻にした農夫(彦星)、
羽衣を奪還して天に帰った妻の後を追い、巨大な瓜の蔓をよじ登って天上に到着します。
織姫とめでたく再会したものの舅にこき使われ、言い付けを守りきれずに天の川が氾濫、
再び地上に押し流されて「くらげなすただよえる」有り様に。
別れを惜しんだ織姫に「七 日 七日(なのかなのか)に逢いましょう」と言われたものの、
慌て者の彦星は「七 月 七日」と勘違い。
お陰で以後 織姫と彦星は年に一度しか逢えなくなり、
水没した地上を天の神様が鉾(ほこ)でかき回して、「おのごろ島」が出来ましたとさ。

うろ覚えの上に交錯してると思うので本気にしないで下さいね。
それにしてもなんか彦星、へたれ・・・。

↓ラクガキです。


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突発大人気?ガラスペン [うんちく]

平成18年11月10日(金)

昔、漫画を描くのに使っていたこともあって時々話題に出してたガラスペン。

私は見ていなかったんですが、少し前にTVで女優さん(山口智子さん?)が
はまっているものとして絶賛してたんだそうです。
お陰で紹介された製作所では在庫がみんな売り切れてしまい、
現在販売停止中の状態が続いているそうな。
すごいなー、女優効果。

てなわけで便乗してまたガラスペンネタです。
↓こちらは私の手持ちの品から。

上の飴色のペン先の「ササキガラスペン極細字」が、私が使っていた製品で、
今はもう作られていません。昭和の中頃の物じゃないかと思います。
下の透明のペン先の「平和萬年筆 細字」が、TVで紹介された佐瀬工業所の製品です。
こちらは今も作られてます。

ササキの極細は髪の毛くらいに細い線が描けます。
描き味もシャリシャリとして独特で、物凄く切れが好いです。
でもここまで細いものは、もう佐瀬工業所でも作られていないんですよね。
「極細」と「細字」とでは倍くらいに太さが違うんです。
細い線を太くするのは容易いんですが、逆は難しいですから。
それで私はガラスペンを使い続けるのを断念しました。
これがなくなったらもう漫画描けない、なんて事では困ると思って。

ガラスペン全盛期はいろんなメーカーがいろんな製品を作ってたみたいで、
ペン先の色や形にもさまざまな工夫や遊び心がこらされてて、
眺めているだけでも楽しかったものらしいです。
携帯用のエボナイトボディにキャップ付きの物や、
昔の万年筆と同じように吸い上げ式のインクタンク付きのものまであったとか。
そんなに普及していたのに、ホント一気に姿を消してしまったんですねぇ。
忙しい今の御時世では、扱いにくい不便なペンには違いないですから。
迂闊に扱うとペン先すぐ欠けるし、使った後はインクをきれいに落としておかないと
溝にこびり着いて使用不能になっちゃうし。(私は毎回歯ブラシで洗い落としてました)

だけど心のゆとりのある時や、
逆に心に潤いの欲しい時なんかには使ってみると好いんじゃないでしょうか。
毛筆や水彩もそうだけど、水気の物を扱うと心が落ち着くような気がしますから。
それに日本の古心に近付けるかも知れません。
ハイカラなイメージがあるから西洋由来の物のように思われがちなんだそうですが、
実は明治時代に日本の風鈴職人が発案したものなんですって、ガラスペンって。


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半殺し・皆殺し [うんちく]

平成18年10月1日(日)

HPのトップページのイラスト入れ替えました。
結構好い感じに出来たので、しばらくの間放置しときます。なんて、自画自賛でスミマセン。
↓ ちなみに、折敷(おしき)に載ってるのは亥の子餅のつもりです。

亥の子餅って、お萩のご先祖なんですってね。
そりゃお萩のほうが材料の種類も少ないし、作り方も簡単ですし、
忙しい庶民向けって感じなのかな。
どこかの地方に牡丹餅を「半殺し」、お萩を「皆殺し」って呼ぶ所があると聞いた事があります。
確か、あんこかご飯を牡丹餅は半搗きに、お萩は全搗きにするからでしたっけ?
生々しくて恐ろし気な呼び方なのに、妙に美味しそうに感じてしまうのは私だけでしょうか。
私だけかな…。

ところで、9/7のブログのアクセス数がどえらい突出していてビビったんですけど、
もしかして「飼い殺し」って言葉のせいでしょうか。
もしそれで不安を誘ってしまったのでしたらお詫びします、ゴメンなさい。
決して猫を飼っては殺し飼っては殺ししているなんて物騒な意味ではないですよ!!
ちょっと自虐的な風味を加えたくてそんな言葉を使ったのです。
しかし「飼い殺し」って元々の意味は、「病気や怪我、老衰等で役に立たなくなった家畜を、
処分せずに死ぬまで飼い続ける事」らしいですね。それって、結構好い意味なんじゃ…?
(もしかして死ぬまでそのまま放置するって意味ならイヤだけど)


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いちしのはな [うんちく]

平成17年9月26日(月)

近所の公園で彼岸花が見頃というので見に行きました。
まだ満開には少し早かったのか、つぼみが多かったです。
以前行った高麗(こま)の巾着田(きんちゃくだ)の迫力には及ばなかったけれど、それでも可愛い紅い花の姿が見られて嬉しかったです。好きなんですよね、彼岸花。

この彼岸花について、最近とある情報を知りました。
昔の文献に出てくる植物の名前が、現代ではどの植物をさすのか判らないことはよくあるそうなんですが、万葉集の下記の歌に出てくる「いちしの花」というのが、実は彼岸花のことじゃないかという説があるそうです。

路(みち)の辺(べ)の壹師(いちし)の花の灼然(いちしろ)く人皆知りぬ我(あ)が恋女麗(こひづま)は
柿本人麿(巻十一・二四八〇)※「女麗」は女へんに麗。変換不可能。

手許の古語辞典を見ると「いちし」とはエゴノキか?とか何とか書いてあり、とにかく何か質素で白い花をつける植物だろうということらしいですが…。
でもねえ・・・。個人的な希望としては、この歌の「いちしの花」はやっぱり真っ赤な彼岸花であって欲しいな。
仏教思想も儒教思想も浸透していない時代の、直情過ぎる日本人の気性を思うと。

高麗の巾着田(埼玉県日高市)の彼岸花↑
デジカメが不調で公園の彼岸花が上手く撮れなかったので、
数年前に行った巾着田の一面の彼岸花の写真をどうぞ。


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相思花 [うんちく]

平成17年9月2日(金)

もう九月になってしまいましたね。
まだ日射しは強いけれど、空気の色はもう秋の気配です。
全然話は変わりますが、私、夏に太りやすいたちなんですよ。今年の夏はうっかり4kgも太ってしまってどえらいびっくりしました。
体重計の電池が切れたのに、面倒臭くてそのままほったらかしにしてたらこのていたらく。こりゃ落とすのが大変だわ・・・。
でもまあ心当たりがないわけでもないんですよ。
本愉のレシピ漫画にもちらっと描いたんですが、先月、うっかり包丁で指切っちゃって、早く治そうと思って沢山食べてたので。
指先は怪我すると感覚がおかしくなったり、下手すると魚の目化したりして厄介なのでそりゃ焦りましたよ。
今現在、幸い傷は綺麗にくっついたけど、まだ感覚は少し変です。ちゃんと元通りに戻ってくれると良いけどなぁ。

指先の話で思い出しましたが、グラスハープという楽器をご存じでしょうか。
水を入れて音階を調整したグラスを沢山並べて、水で濡らした指先でそのグラスのふちをこすって演奏するというものです。
ふわぁーんとした透明感のある繊細な音色が好評で、一時は大流行したそうですが、ほどなくして廃れてしまったということ。
何でも、指先を刺激し過ぎて神経症になる人が続出したとかで。
・・・やっぱり指先って繊細なんですね。

もうじき彼岸花の季節なので落書き↑
『ラヂオ屋〜』知らない方ゴメンなさい。彼岸花スプラッタ事件の巻〜(笑)
彼岸花を韓国では「相思花」と呼ぶそうで、葉っぱと花がお互いを追うように生えてきて、
同時に地上に生えていることがないことからそう呼ぶとか。


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(C) 池部ハナコ IKEBE, Hanako   
池部ハナ子

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