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お茶碗様 [文化芸術]

平成22年9月4日(土)

丸の内の三菱一号館美術館へ行って来ました。
聞いた事ない美術館だと思ったら、今年開館したばかりだったんですね。
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お目当ては、国宝・曜変天目茶碗(稲葉天目)でした。
昔、何かのTV番組で、歌人だったか作家だったかの人が、
お寺所蔵の曜変天目を直接手にとって拝見する所を見てから、
ずっと気になっていたんです。
もうね、その方、緊張のあまりひれ伏すようにして拝んじゃってたんですよ。
いえ、お作法として拝見してたんじゃありません、
まるで触れてはいけない御神体にでも触れるかのごとく、声まで震わせて。
私はお茶道具の事はよく解りませんが、そこまで人を恐れおののかせるお茶碗って、
どんなのか、一度見てみたいなと思ってたんですよ。
そしてこの度、めでたく実物を観覧できた次第です。

さすが、曜変天目の中で最も華やかと言われるだけあって、
溜息が出そうな神秘的なお茶碗でした。
吸い込まれそうな碧い見込みは、
まるで宇宙がそのままこぽっと入っているよう。昂を散らしたよう。
周りのお客さん達も見とれてました。
「欲しいな〜くれないかな〜」と呟く方多数。(笑)
思わず使いたくなるお茶碗なんですねぇ。私も欲しくなりました。
プリント絵付けでいいから、ミュージアムグッズで作ってくれないかしら。
国宝・曜変天目茶碗(稲葉天目)の展示期間は明日の日曜日までです。
見たい方は急いで〜。
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府中の国芳展 [文化芸術]

平成22年5月7日(金)

府中市美術館で開催中の「歌川国芳展」観てきましたよ。
国芳、大好きです。ちょっと元気補給。
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↑猫尽くしの可愛い入場券!!
猫踊りの絵の付いた半券(緑色の部分)は、
無情にも入場時にもぎって持っていかれちゃいます。
その前に慌てて記念撮影しました。
もぎられる時に思わず、あぁ〜猫ちゃんが〜
と情けない声を出してしまった恥ずかしい私。
でももぎった係員さん曰く、同じように入場前に半券の記念撮影したり、
カラーコピー撮ったりする人が多いんだそうです。可愛いもんねぇ、猫踊り。

有名な浮世絵や初めて観る浮世絵、そして肉筆画。
国芳19歳当時の作品には、筆を持つ初々しい姿さえ目に浮かぶ様な、
若い魂の名残りが感じられました。
随分と盛況だったそうで図録は既に完売、
それどころか案内用のリーフレットさえ品切れだとか。
図録は欲しかったので残念だけど、会場はとても楽しい雰囲気で楽しめました。
浮世絵スタンプやクイズラリーがあって、猫が演出に一役も二役もかっていましたよ。
国芳、懐に猫を二、三匹入れて絵を描いていた程の猫好きだったそうですね。
「猫飼好五十三疋」の「かふの」の解説にちょっとほろり…。
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見落としそうな所に猫踊りのちっちゃいフィギュアがありましたよ。
つい顔がニコニコ、うふふとなりました。
会期は明後日、5/9(日)までだそうですよ。興味のある方、どうぞお出かけを。
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↑最寄りのバス停前で見かけたおたのしみ自販機。何を飲ませる気じゃ。
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なっちゃんが隣で微笑んでるのがなお怪しいぞ。
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清方来し方 [文化芸術]

平成21年12月8日(火)

先月、観に行ったサントリー美術館の感想です。

「清方/Kiyokata ノスタルジア 名品でたどる 鏑木清方の美の世界」展
会期:2009年11月18日(水)〜2010年1月11日(月・祝)

十年ぶりに再会した「妖魚」は変わらぬ美しさで。
ガラス越しの観賞は何となく水族館に入れられた人魚さんを観るようで、
ちょっと面白い感覚です。
いつの間にか黒だと思い込んでた海と岩の色、実は綺麗な緑青でした。
ああ多分、それでお山の人魚だと思ったんですねぇ、私。
渓谷の水の色って、しばしば森の色が溶け出したみたいな色ですもんね。
銀白色の鱗に覆われた尻尾は半透明に光り、その下の薄赤い皮膚が透けて見えるよう。
これどうやって描いたんだろう…って、つい見入ってしまいました。
(「妖魚」の展示は前期(〜12/14)のみだそうです。)

美人画や歴史画、風俗画等の麗しさや微笑ましさは語るまでも無く。
個人的に面白かったのは、
清方が駆出しの頃に描いてた新聞の挿絵や、清方の製作風景の写真特集です。
挿絵なんて結構お馬鹿っぽいのがあって吹き出しそうになったし、製作風景では、
絵具を早く乾かす為に団扇でパタパタあおいでる清方にほのぼのしました。
ドライヤーで無慈悲にガーなんてやらないのね。
ミュージアムグッズで清方画の美人歴史双六なる物があって、
振り出しは木之花開耶姫(このはなさくやひめ)。
しかし あがりが玉藻前(たまものまえ)ってどういう趣向なんでしょ。
古今より美女の魔性には抗い難し…とか?

↓一階エントランスのサンタツリー。ちっちゃいサンタがいっぱい。
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st2.jpgサンタ吊るし上げ?
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清方の「妖魚」 [文化芸術]

平成21年11月8日(日)

今月はサントリー美術館で鏑木清方の展覧会が始まりますね。

「清方/Kiyokata ノスタルジア 名品でたどる 鏑木清方の美の世界」展
会期:2009年11月18日(水)〜2010年1月11日(月・祝)

ずーっと前から楽しみにしてたし、「妖魚」も展示されるし、
とっても観に行きたいけど、高齢猫のマリちゃんが心配だし、どうしようかな。
マリちゃん、調子は悪くないんですけど、高齢だけに、
いつ突然ポックリ逝っても不思議はないなんて、獣医師に脅されてるんですもん。

1999年の東京国立近代美術館で、上京して初めて観に行った展覧会が鏑木清方展でした。
そこで「妖魚」の実物に初対面できて、身震いする程に嬉しかったっけ。
実は、私の人魚の漫画のきっかけの一つなんですよね、鏑木清方の「妖魚」。
随分 昔にTVの美術番組で観て、それで。

黒い海の岩の上に横たわる、なまめかしい白い肌の黒髪の人魚。
その手の中には、苦悩のあまり自ら捕われたかのような一匹の小魚。
その姿はまるで、深山幽谷の淵に潜む主(ぬし)の様に思えました。
いつか、いつかは、そういう人智を超えた物をも描ける様になりたいな。

↓今日のラクガキ。
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昔の着物の着付けって、みんな裾広がりでマーメイドラインっぽいですよね…。
奈良平安も、中世も、江戸時代も。裾つぼまりになったのって、結構最近なのかな。
関東は特にその傾向が強いんだそうですが、やはり武家文化の名残りなのかな。
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泣けるが勝ち [文化芸術]

平成21年8月25日(火)

先日満席で観られなかった映画、ようやく観られました。リベンジ成功(笑)。
全席指定制って入れなきゃ悔しいけど、
入れれば安心してゆったり観られるのでいいですね。
ちょっとコンサート会場っぽくて楽しいし。

それにしても、このところの「泣ける」映画ブームは凄いですね〜。
上映中、上映予定作品、やたらそういうのが目立ちました。
映画に限らず、漫画もドラマも小説も音楽も、みーんな「泣ける」ブーム。
今は大変な御時世だから、無理もないですよね。
みんなで泣いてストレスは涙と一緒に流して、
すっきりして明日の活力を貯えましょうって感じでしょうか。

↓今日のラクガキ。
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↓もういっちょ。
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アシュラのシルエット [文化芸術]

平成21年5月15日(金)

混雑が収まるのを待とうとまだ観ていなかった国宝阿修羅展、
パンデミックが起きてからでは遅いと思って、慌てて観に行きました。
へ、平日の午後だというのに、入場50分待ちとは何事?!
まさしく長蛇の列。考えが甘かったですわ〜。
ようやっと入れた会場内も凄い混雑で、阿修羅像の周りなんてもう、
人が鳴門の渦潮みたいにとぐろ巻いてるし。えらいこっちゃでした。

それにしても阿修羅君て、最近流行りのシルエットですよね、
漫画やアニメのキャラクターの。
手足のラインが、すーっと棒のように細く長く伸びて。
何かを掴もうと渇望する意識の現れなのかなぁ。

ともあれ、えらい目してそのまま帰るのもなんだか気が収まらないので、
お土産を買って来ました。
吉野葛の葛湯と、可愛い奈良絵風にデフォルメされた阿修羅君の一筆箋を。
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↓今日のラクガキ。
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日本橋で鯛を釣る [文化芸術]

平成21年3月30日(月)

上は、にほんばし島根館の前で売ってた中村屋の「ちっちゃい鯛焼き」
右は日本橋長兵衛の「天下鯛へい」
左は高島屋地下の銘菓売場で売ってた赤坂青野の「おやき」
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鯛の形してたら何でも良いのかって感じですが。つい目が。

いや、日本橋までわざわざ鯛焼き買いに行った訳じゃないんです。
ホントの用事は、高島屋へ東本願寺展を見に行ったんですよ!!
会場は信心深そうな観覧者の方々で一杯でした。
親鸞上人の御真筆に熱心に見入ってたり、阿弥陀像の前で軽く合掌されてたり…。
係員の方はみんな首から袈裟を掛けてました。本願寺から派遣されて来てらしたんでしょうか?

ビデオ上映コーナーも盛況で、立ち見をされてた御高齢の男性が、
立ちくらみを起こして倒れ込んじゃって、ちょっと騒ぎになりました。
係員の方が介抱しながら連絡先を尋ねてらしたけど、
わざわざ神奈川辺りからいらしてたようです。
遠い所を、楽しみに見にいらしてたんでしょうね。幸い大事なかったようなのが何よりでした。

信心深そうな観覧者の方々の姿を見ていたら、
綺麗な襖絵や衝立が見たくて行っただけの自分が、
だんだん不届き者に思えてきてしまいました。
(こんなんあるとこ住みたいわ〜。)なんて、呑気に。
以前、上野の森へ仏像展を見に行った時も、数珠を押し揉んでる観覧者の方がいらしたっけ。
鯛焼き見つけて喜んでないで、もっと色んな事に感謝しなけりゃいけないわ、自分。
なんて思ってしまった展覧会でした。

外に出ると、交番前の枝垂桜がもう満開でした。
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↓今日のラクガキ。
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サントリーでガッカリ [文化芸術]

平成20年8月14日(木)

サントリー美術館へ、楽しみにしてた
「小袖 江戸のオートクチュール展」を見に行きました。
和服入館割引があるので、和服姿が沢山見られるかと期待して行ったんですけど、
日が悪かったのかなぁ、ほんの数人いらしただけでした。残念。
しかもあろう事か、その和服姿の人がでっかい音で携帯鳴り響かせちゃって、
えらいドひんしゅくをかってました。
勘弁してぇー(泣)。

とまあ、少々ケチが付いてしまったけど、
展示されていた小袖達はどれもこれも皆とてもステキでした。
小袖の他にも化粧道具や小間物、能装束、かいまき布団まで(笑)。
乳幼児用のちっちゃい振袖の前では、
どなたも「可愛い、可愛い」と顔をほころばせてました。

古くは桃山時代の小袖なので、色褪せてしまったものが多かったですけど、
当時はどんなにか輝かしい色彩を放っていたことでしょう。
そう思って見ていたら、平成の技術で当時の小袖を再現したものが一着、
展示されているのに気が付きました。
こういう企画は嬉しいですねぇ。
お蚕さんの命の名残りも生々しい、真新しい絹のきらめき。
どなたもため息混じりで眺めてました。

展示されていた小袖の中には、とんでもない箇所で接ぎ合わせてあったり、
背縫いで柄がずれまくってたり、幅出しの跡がくっきり残っているものが結構ありました。
高価だからと言う理由だけではないと思います。
きっと大切に大切に使われていたんでしょうねぇ…。

↓今日のラクガキ。
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サントリーでビックリ [文化芸術]

平成20年6月13日(金)

サントリー美術館に度々出かけるようになりました。
何だか展示企画の趣旨がツボにハマる事が多くて、ついつい足を運んでしまうんです。
でもって、展覧会に行っても滅多に買わない図録まで、ついつい買ってしまうんですよ。

展覧会の図録って、かさばるし重いし高いし、余程の事がないと買わないんですよ、私。
でもここの図録は、装丁や編集が毎回すごく凝ってて、
見てるとどうしても欲しくなってしまって…。
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先日出かけた時に、バックナンバーも何冊かまとめ買いしたら、
福沢さんが吹っ飛んでってしまいました。我が事ながら、もうビックリ。
懐は涼しくなったけど、家でニマニマしながら繰り返し眺めてます。

次回の展示企画「小袖 江戸のオートクチュール展」は、
和服で来ると入館料金を割引してくれるそうです。
お客さんも展示品ってわけですねぇ。
楽しみ〜。和服姿がいっぱい見られるかな♪
甚平ばっかりだったらどうしよう。

今日のラクガキ。→jinbe.jpg
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恐しいやら可笑しいやら [文化芸術]

平成20年2月15日(金)

映画監督の市川崑さんが亡くなって悲しいです。好きだったのに…。
そう言えば同郷なんですよね…いっそう悲しい。

モノクロなのに強烈な色彩を感じた昔の作品も好きだったし、
恐しくも美しいミステリー作品も大好きでした。
残酷なシーンの中にも、思わずクスッと笑ってしまうような演出を差し挟む所が、
作った人の人柄を表しているようで。

市川監督のミステリー映画って、
子供の頃、毎週のように見ていたTVのオカルト番組を連想させるんですよ。
なんて番組名だったかももう思い出せませんけど。
コワイコワイ話の後、CMの前になると、
いつも陽気そうな外国人のおじさんが可笑しな格好で出て来るんです。
そうして「コマーシャルデ〜ス」と、おどけたそぶりで知らせてくれるんですよね。
まるで「コワガラセテゴメンネ〜」って言ってくれてるみたいで、
どんな怖い話をみた後も、そのおじさんのお陰でホッと安心する事が出来ました。
そのうちそのおじさん見たさに番組見るようになっちゃったりして。

もしかして、
人の心の隙を突き崩すだけじゃなくて、
壊れないように守るための配慮もされていたのかな。
過酷な時代を生き抜いて来た世代だからこその、心配りだったのかも。
そんな優しさが感じられた、市川監督の作品が大好きでした。
・・・御冥福をお祈りします。
素敵な映画をいっぱい作ってくれて、有難うございました。

↓今日のラクガキ。


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命の食べ方の教え方 [文化芸術]

平成19年12月13日(木)

近所のスーパーで北海道物産展をやってまして、
旭山動物園の動物パンが可愛かったので買ってきました。アザラシがなかなか好い表情。

先日TVで、ここの動物園の園長さんが、
小学生達に動物園の裏側を案内してる番組を観ました。
ライオンのお食事室の前に連れて行かれた時、床に置かれた肉の塊の上に、
無造作にばらまかれたヒヨコの死骸を見て動揺する子供達。
園長さんは、あれは採卵用に人間が孵化させたヒヨコのうちの半分だよ、
雄は卵を産まないから要らないんだよと説明してました。

だけどあのヒヨコ、そのまま捨ててしまうのと、
こうしてライオンに食べて貰うのとどっちがいいと思う?

園長さんのその問いかけに、口々にライオンに食べて貰うほうがいい!!と答える子供達…。
ちょっと感動しました。ちゃんと解ってるんですね。

今、『いのちの食べかた』って映画が話題になってるそうですね。
タイトルを聞いた時、同じ題名の本が映画化されたのかと思ったけど、違うんですね。
意識はされてるらしいですが。
観たいなとは思いつつ、料理番組の魚を捌くシーン見ても目眩がするへたれなんで、
ちょっと無理そうです。神様ゴメンなさい。
スクリーン越しの生々しさってのがどうも苦手なんです。

同じ題名の本、よく知られてる本ですけど、中々いい本と思うのでご紹介。
子供向けの本ですが、大人も読んでいい本じゃないかなと思います。
『いのちの食べかた』著:森達也 /出版:理論社
(※楽天ブックスにアフィリエイトしてます。)

命って、そもそも不浄とは切っても切り離せないもののはずなんですよね。
臭いし、汚いし、気持ち悪い。でもそれが生きてる証。
補食、消化、排泄、生殖、生老病死…。
だけど今はどんどん生活環境が衛生的になって、無機質になって来てるから、
そのぶん命の実感が希薄になって来てるんでしょうか。
人間も獣のうちって、忘れそうになって来てるのかも。


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混ぜるの棄権 [文化芸術]

平成19年11月15日(木)

子供の頃、絵具は混ぜろって言われませんでしたか?
チューブから出した色をそのまま塗っちゃダメですって、図画工作の時間によく言われました。
それを聞いて子供の私が思った事は、こんなに綺麗なのに混ぜたら勿体無い…。

絵具の色って、ちょっとビー玉集めと似てるような気がします。
綺麗なお気に入りの色は、大事にしまってとっておきたくなります。
だから結構、生の色そのまま塗っちゃってました。
無い色は混ぜて作るしか無いけど、ある色はそのままぺたぺた。

それが原因ってわけでは無いですけど、今も絵具の色を混ぜるのは苦手です。
どれをどう混ぜればいいのかよく判りません。どんどんチューブの色数が増えて行きます。
今は整理して減らしたけど、一時はカラー画材はみんな全色セット買いしてました。
買わずに後悔するより、買って後悔する方がいいって性分なんですよ。
でも器用な人は6色くらいあれば、どんな色でも混ぜて作り出せるんだそうですね。
すごいなぁ。

↓今日のラクガキ。漫画の扉絵反転してみました。


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南国情緒平安時代 [文化芸術]

平成19年10月19日(金)

レンタルビデオ店で溝口健二監督の『新・平家物語』のDVDを借りました。
清盛の眉毛には思わず笑っちゃったけど、ちょっとびっくりしたのが清盛の母親の袿姿。
平安末期の風俗の通り、白小袖無し、裸に直に袴はいてました。
お化粧や所作も当時の再現で、眉は剃ってるしお歯黒してるし、正直ちょっと怖いです。
座る時も片膝立ててるし。

以前どっかで、袿や単の広衿に隠れるから、
白小袖を着なくても胸は見えないって聞いた事があるけど、見えてますがな!!
さすがに映画じゃおっぱい見えちゃ困るから、胸の上から腰紐巻いて、
見えないように工夫はしてましたけどね。それでも胸の谷間はくっきり。
実際は、ちょっと動けばおっぱいぽろり状態だったでしょう。
授乳しやすくて好いかも知れませんね、なんて。

まあ、女の乳くらいで動じるような時代でもなかったんでしょう。
私が子供の頃だって、外出時に人前で母乳で授乳するお母さんなんて珍しくもなかったですし。
どのお母さんも堂々としてましたもんね。

平安時代と言うと王朝文化の華やかなイメージがあるけど、開放的でどことなく南国情緒。
庶民は裸に直に水干着ちゃったりもしてたみたいですねぇ。
もう袖がとれちゃって貫頭衣みたいになってたりして。
郊外じゃ庶民はまだまだ竪穴式住居に住んでた時代だし、
寝殿造りだって壁なしの吹きっさらしだし。
南方文化の名残りを目で観て実感できた気がする映画でした。

ラクガキです。↓


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彼岸花ちゃん [文化芸術]

平成19年9月18日(火)

そろそろ今年も彼岸花の季節だなぁと思ってラクガキ。

↑これ、すぐ下の9月8日の日記に載せた絵と同じMO紙なんですけど、
スキャナで取り込むとなんか地模様が出ますね〜。画仙紙みたい。
9月8日の絵は、実はサイズが大きくてスキャナに収まらないので、デジカメで撮ったのでした。
いつになっても同じような事してても、日々新しい発見はあるものですね。


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しゅんどる(方言) [文化芸術]

平成19年9月14日(金)

水彩紙のブロックという物を初めて使ってみました。
スケッチブックやパッドは紙の一辺だけが綴じてありますが、
ブロックは紙の四辺を糊で固めて綴じてあるので、
そのまま描いて後で剥がせば水張りが要らないという便利な物。
とりあえず押し入れからカラーインクを出して来て、カラーチャートを作ってみました。
持ち腐れてるから、たまには日の光を当ててやらないと。
さて、紙が乾くのを待って、一番上の紙を剥がしてみたら、

「しゅんどるーー!!」

ばっちり下の紙に色が移ってました…。
2枚目はもとより、3枚目にもうっすらと。たっかい水彩紙を2枚も無駄にしてしまいました。
顔料を水に溶く絵具なら、水分だけが抜けて行くので問題ないんでしょうけど、
染料で水そのものに色を着けたカラーインクはそうはいかないんでしょうね。
今度から1枚ずつ紙剥がしてから使おうと思います。ブロックの意味なし?

↓色移りしてしまった紙に、新しく買った透明水彩絵具の試し塗り。

クサカベの透明色。赤と緑が綺麗です。色に和名が付いてるのも可愛らしい…。


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カラーチャートは楽し♪ [文化芸術]

平成19年9月8日(土)

長い間ゆとりがなくて、ずっと放りっぱなしになってた絵の具やら水彩紙やらで
色見本を作って遊んでみました。
都心に出向いたついでに、最近人気があるらしい水彩紙も幾つか買って来てみたりして。
漫画のカラー原稿はもはやCG主流になりつつあって、
手描きはマーカーでも珍しいくらいですもんね。
久し振りに水彩絵の具触って癒されました。色も目に鮮やかで心が潤うし。

個人的に好きな紙にMO紙っていうのがあるんですけど、久し振りに店頭で見たら、
随分高くてびっくりしました。こんなに高かったっけ?アルシュと変わらん…。
アルファベット名だけど、実は手漉きの越前和紙じゃ仕方ないのかも。
表面もろくてドラフィティングテープにも負けるので慎重に扱わないといけないし、
見た目はもさもさして便所紙みたい(失敬!!)だし。
高い上に扱いに手を焼く難しい紙。
だけどそれが、絵の具を乗せると眼が吸い込まれそうなくらい
なまめかしい透明感を放つんです。たまらんです。
好きだけど、滅多に使えない高嶺の花です。

↓これはそのMO紙に描いたもの。ヌードでスミマセン。
黒、白、セピアの3色描き。


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メロメロみけにゃんこ [文化芸術]

平成18年11月23日(木)

アニメにもなってるくらいだからご存じの方も多いかと思いますが、
更に多くの方にハマって頂きたいので、こちらの絵本をご紹介します。
知らないと言う人に出会うと、もれなく布教(?)せずにはいられませんわ。
(※↓楽天アフィリエイトにリンクしてますのでご注意下さい。)

しばわんこの和のこころ(2)四季の喜び

↑この(2)巻の表紙は、現在放映中のアニメのオープニングにもなってます。

このところ「和」がブームだと言われ続けていますよね。
古き良き習慣を大切にする心意気はとても美しいものだと思います。

ただ、あまり行き過ぎて、「まず しきたり ありき。人は二の次。」
という印象がぬぐえないような境地にまで至ってしまうとどうかと思うのです。
本末転倒と言うか何と言うか、なんか時々そういう事象に出くわす事があるもので。
伝統ったって、古けりゃ何でも良いってもんじゃないと思いますよ。
古き悪しき因習だってあるんですから。変えた方が良い所は変えて行かないと。

そこの所この絵本は、昔の人が長い時間をかけて培ってきた「和のこころ」を、
押し付けがましくなく、優しく楽しく伝えてくれていると思います。
今までこういう本ってなかったんじゃないでしょうか。一家にワンセット欲しいくらい。
個人的に、掃除の時に茶殻をまくコツが出てきたのがすごく懐かしかったです。
小学校の時、掃除の時間になると、みんなで給食室へ茶殻貰いに行っては
教室にまいてましたから。
担任の先生が、そういう昔ながらの生活の知恵を
いろいろ教えてくれる人だったんですよ。
もっとちゃんと憶えておけば良かったなぁ〜。

いやそれより何より私、みけにゃんこにメロメロなんですけど・・・。
お茶碗の話がたまらんです。みけにゃんこヨシヨシってしてあげたいよ〜。
それにしてもお盆の話はズルイぞ!! 泣かすな〜!! 絵本で滂沱。アニメで号泣。


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放映終了…まんが日本昔話 [文化芸術]

平成18年9月14日(木)

『まんが日本昔ばなし』の再放送、殆ど毎週のように観ていたのに、
とうとう昨日で終了してしまいました。残念、またやってほしいなぁ。

短い間だったけど、好きだったお話が幾つか見られて嬉しかったな。
「キジも鳴かずば」も好きだったし、中でも「狐女房」が見られたのはホントに嬉しかった。
ビデオにとっちゃいましたよ。
変化(へんげ)が解けたのにも気付かずに、狐女房が「よのなかよかれ…けんみをのがしょ…」って、歌いながら田んぼの畦を跳ね回るシーンが忘れられません。

ところで、民話の残酷な表現や凄惨な結末が、子供に好い影響を与えないからと言って、
書き変えられてしまうのは今や当たり前のようになっていますけど、
なんか違うような気がするんですよね、私は。

まぁ、生身の人間の口から語られるのとはわけが違う所があるのかも知れないし、
ましてTV番組では色々規制があるんでしょうから、仕方ないのかも知れません。
もしかして、その反動が漫画やゲームなんかに出てきちゃってるんでしょうかね?

お外には怖い事がいっぱいあるよ、でもおうちは安全だから大丈夫だよ。
世の中には理不尽な事が沢山あるけど、負けないように強く大きくならなきゃいけないよって、
教えてくれてたんじゃないのかな、昔話って。

上のイラストは昔 描いたラクガキにちょっと加工しました。↑
今月中HPのトップページに置いてあります。
ちなみにBGMは昨日の『まんが日本昔話』の最終回だった「しょじょ寺の狸ばやし」♪


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(C) 池部ハナコ IKEBE, Hanako   
池部ハナ子

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