振袖の思い出 [人形装束と着物]
平成18年1月11日(水)
今日は鏡開きでしたね。
鏡開きが終わるともう、お正月の名残りも無くなってちょっともの寂しいような感じがします。まぁ、まだ小正月なんてものもありますが。
そういや今年の成人の日はこの大雪騒ぎで、晴れ着どころじゃないってところも多かったんじゃないでしょうか。せっかくの一生一度の晴れ舞台なのに、勿体無いというか、残念というか・・・。
天災とは違うけど、ウン十年前の私の成人の日の思い出もチョットだけ寂しい思いしたのだっけ。本家の祖母ちゃんに振袖姿を見せに行ったら、祖母ちゃんには私の振袖が気に入らなかったみたいで、一緒に来てた友達の振袖のが好いってけなされてしまって・・・。
実はその時私が着てた振袖、いわゆる古着だったんですよ。
当時はまだ「新柄」なんて言葉が残ってた時代で、流れるような柄付けの振袖が流行していました。色も洋服感覚で押さえた色調が主流、生地も軽い無地紋のものばかりでした。
その中で私が着てたのは古典柄の定番、御所車。生地は重い紋縮緬、色は目にしみるような鮮やかな朱色で。
私は気に入ってたけど、たぶん祖母ちゃんから見たら、ひどい流行遅れの野暮ったい着物に映ったんでしょうね。
というわけで、今日の画像はその振袖の写真です。一応昭和50年代に作られた物らしいんですが・・・戦前みたいに見えますね。今も大事にしまってあるんですよ。私はもう着られませんけどね。
池部ハナ子