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突発大人気?ガラスペン [うんちく]

平成18年11月10日(金)

昔、漫画を描くのに使っていたこともあって時々話題に出してたガラスペン。

私は見ていなかったんですが、少し前にTVで女優さん(山口智子さん?)が
はまっているものとして絶賛してたんだそうです。
お陰で紹介された製作所では在庫がみんな売り切れてしまい、
現在販売停止中の状態が続いているそうな。
すごいなー、女優効果。

てなわけで便乗してまたガラスペンネタです。
↓こちらは私の手持ちの品から。

上の飴色のペン先の「ササキガラスペン極細字」が、私が使っていた製品で、
今はもう作られていません。昭和の中頃の物じゃないかと思います。
下の透明のペン先の「平和萬年筆 細字」が、TVで紹介された佐瀬工業所の製品です。
こちらは今も作られてます。

ササキの極細は髪の毛くらいに細い線が描けます。
描き味もシャリシャリとして独特で、物凄く切れが好いです。
でもここまで細いものは、もう佐瀬工業所でも作られていないんですよね。
「極細」と「細字」とでは倍くらいに太さが違うんです。
細い線を太くするのは容易いんですが、逆は難しいですから。
それで私はガラスペンを使い続けるのを断念しました。
これがなくなったらもう漫画描けない、なんて事では困ると思って。

ガラスペン全盛期はいろんなメーカーがいろんな製品を作ってたみたいで、
ペン先の色や形にもさまざまな工夫や遊び心がこらされてて、
眺めているだけでも楽しかったものらしいです。
携帯用のエボナイトボディにキャップ付きの物や、
昔の万年筆と同じように吸い上げ式のインクタンク付きのものまであったとか。
そんなに普及していたのに、ホント一気に姿を消してしまったんですねぇ。
忙しい今の御時世では、扱いにくい不便なペンには違いないですから。
迂闊に扱うとペン先すぐ欠けるし、使った後はインクをきれいに落としておかないと
溝にこびり着いて使用不能になっちゃうし。(私は毎回歯ブラシで洗い落としてました)

だけど心のゆとりのある時や、
逆に心に潤いの欲しい時なんかには使ってみると好いんじゃないでしょうか。
毛筆や水彩もそうだけど、水気の物を扱うと心が落ち着くような気がしますから。
それに日本の古心に近付けるかも知れません。
ハイカラなイメージがあるから西洋由来の物のように思われがちなんだそうですが、
実は明治時代に日本の風鈴職人が発案したものなんですって、ガラスペンって。


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(C) 池部ハナコ IKEBE, Hanako   
池部ハナ子

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