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命の食べ方の教え方 [文化芸術]

平成19年12月13日(木)

近所のスーパーで北海道物産展をやってまして、
旭山動物園の動物パンが可愛かったので買ってきました。アザラシがなかなか好い表情。

先日TVで、ここの動物園の園長さんが、
小学生達に動物園の裏側を案内してる番組を観ました。
ライオンのお食事室の前に連れて行かれた時、床に置かれた肉の塊の上に、
無造作にばらまかれたヒヨコの死骸を見て動揺する子供達。
園長さんは、あれは採卵用に人間が孵化させたヒヨコのうちの半分だよ、
雄は卵を産まないから要らないんだよと説明してました。

だけどあのヒヨコ、そのまま捨ててしまうのと、
こうしてライオンに食べて貰うのとどっちがいいと思う?

園長さんのその問いかけに、口々にライオンに食べて貰うほうがいい!!と答える子供達…。
ちょっと感動しました。ちゃんと解ってるんですね。

今、『いのちの食べかた』って映画が話題になってるそうですね。
タイトルを聞いた時、同じ題名の本が映画化されたのかと思ったけど、違うんですね。
意識はされてるらしいですが。
観たいなとは思いつつ、料理番組の魚を捌くシーン見ても目眩がするへたれなんで、
ちょっと無理そうです。神様ゴメンなさい。
スクリーン越しの生々しさってのがどうも苦手なんです。

同じ題名の本、よく知られてる本ですけど、中々いい本と思うのでご紹介。
子供向けの本ですが、大人も読んでいい本じゃないかなと思います。
『いのちの食べかた』著:森達也 /出版:理論社
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命って、そもそも不浄とは切っても切り離せないもののはずなんですよね。
臭いし、汚いし、気持ち悪い。でもそれが生きてる証。
補食、消化、排泄、生殖、生老病死…。
だけど今はどんどん生活環境が衛生的になって、無機質になって来てるから、
そのぶん命の実感が希薄になって来てるんでしょうか。
人間も獣のうちって、忘れそうになって来てるのかも。


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(C) 池部ハナコ IKEBE, Hanako   
池部ハナ子

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