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恐しいやら可笑しいやら [文化芸術]

平成20年2月15日(金)

映画監督の市川崑さんが亡くなって悲しいです。好きだったのに…。
そう言えば同郷なんですよね…いっそう悲しい。

モノクロなのに強烈な色彩を感じた昔の作品も好きだったし、
恐しくも美しいミステリー作品も大好きでした。
残酷なシーンの中にも、思わずクスッと笑ってしまうような演出を差し挟む所が、
作った人の人柄を表しているようで。

市川監督のミステリー映画って、
子供の頃、毎週のように見ていたTVのオカルト番組を連想させるんですよ。
なんて番組名だったかももう思い出せませんけど。
コワイコワイ話の後、CMの前になると、
いつも陽気そうな外国人のおじさんが可笑しな格好で出て来るんです。
そうして「コマーシャルデ〜ス」と、おどけたそぶりで知らせてくれるんですよね。
まるで「コワガラセテゴメンネ〜」って言ってくれてるみたいで、
どんな怖い話をみた後も、そのおじさんのお陰でホッと安心する事が出来ました。
そのうちそのおじさん見たさに番組見るようになっちゃったりして。

もしかして、
人の心の隙を突き崩すだけじゃなくて、
壊れないように守るための配慮もされていたのかな。
過酷な時代を生き抜いて来た世代だからこその、心配りだったのかも。
そんな優しさが感じられた、市川監督の作品が大好きでした。
・・・御冥福をお祈りします。
素敵な映画をいっぱい作ってくれて、有難うございました。

↓今日のラクガキ。


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(C) 池部ハナコ IKEBE, Hanako   
池部ハナ子

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