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清方来し方 [文化芸術]

平成21年12月8日(火)

先月、観に行ったサントリー美術館の感想です。

「清方/Kiyokata ノスタルジア 名品でたどる 鏑木清方の美の世界」展
会期:2009年11月18日(水)〜2010年1月11日(月・祝)

十年ぶりに再会した「妖魚」は変わらぬ美しさで。
ガラス越しの観賞は何となく水族館に入れられた人魚さんを観るようで、
ちょっと面白い感覚です。
いつの間にか黒だと思い込んでた海と岩の色、実は綺麗な緑青でした。
ああ多分、それでお山の人魚だと思ったんですねぇ、私。
渓谷の水の色って、しばしば森の色が溶け出したみたいな色ですもんね。
銀白色の鱗に覆われた尻尾は半透明に光り、その下の薄赤い皮膚が透けて見えるよう。
これどうやって描いたんだろう…って、つい見入ってしまいました。
(「妖魚」の展示は前期(〜12/14)のみだそうです。)

美人画や歴史画、風俗画等の麗しさや微笑ましさは語るまでも無く。
個人的に面白かったのは、
清方が駆出しの頃に描いてた新聞の挿絵や、清方の製作風景の写真特集です。
挿絵なんて結構お馬鹿っぽいのがあって吹き出しそうになったし、製作風景では、
絵具を早く乾かす為に団扇でパタパタあおいでる清方にほのぼのしました。
ドライヤーで無慈悲にガーなんてやらないのね。
ミュージアムグッズで清方画の美人歴史双六なる物があって、
振り出しは木之花開耶姫(このはなさくやひめ)。
しかし あがりが玉藻前(たまものまえ)ってどういう趣向なんでしょ。
古今より美女の魔性には抗い難し…とか?

↓一階エントランスのサンタツリー。ちっちゃいサンタがいっぱい。
st1.jpg
st2.jpgサンタ吊るし上げ?
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(C) 池部ハナコ IKEBE, Hanako   
池部ハナ子

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