約束の花 [旅と風物 物見遊山]
平成18年9月26日(火)
昨日、彼岸花の群生地で有名な 高麗(こま)の巾着田 へ行ってきました。
数年振り。埼玉県の日高市です。
朝の七時半頃に着いたのに、既に結構な人出でした。
天候にも恵まれて絶好の彼岸花日和(?)でしたよ。
林の中に広がる一面の彼岸花↓
カメラ小僧さん達↓
高麗川のほとりに群生してます↓。ちょっと三ツ瀬川っぽくて不思議…。
彼岸花ってちょっと禍々しいイメージで語られる事が多いですけど、私はなんか好きで、
20年ほど前から実家の庭にも植えてあります。
決まって秋のお彼岸の頃に咲くところなんか、
誰かと交わした約束を果たすためとでもいうようで。
一本一人、人の魂が生えてきてるみたいな気がして、可愛い。いじらしい。
ちょっと調べてみたら、稲作文化とともに中国大陸から渡来した植物なんですってね、
彼岸花って。
中国の奥地には、蛇除けのまじないのために戸口に植える集落があるとか、
日本のお彼岸の行事が実は、仏教以前の祖霊信仰につながるものだとかいう事も知りました。
そうすると、墓地や田んぼの畦なんかに植えられる事が多かったというのも、
何となく解るような気がします。
やっぱり、ご先祖様のために植えられた花なんじゃないのかな、彼岸花…。
ところで当日の私、紺の麻の葉柄の作務衣に黒のショートブーツ、そのうえ帽子にリュックしょって、という投げやりな格好で歩いてたんですけど、通りすがりのオバチャン方に何度か「あら素敵ね!」って褒められました。
なんで?似合ってたの?オバチャンファッションのツボをついてたのか?
いやまあ、確かに私オバチャンですけどさ…。(でもちょっと嬉しかったりして)